自殺者が増えているという事実に対して、
お金を配ればいい、
最低限の生活補償をすればいいと、
とってつけたように言う「専門家」がいるけれど、
よくそんな幼稚なことが言えるなと思う。
結局、物体としての「ヒト」、
細胞の集合体としての「人体」、
というものにしか関心がなく、
生身の人間が、人間として生きるとは
どういうことで、
生きがい、生きていくエネルギーが
どのように生み出されていて、
人の心を崩壊させていく閉塞感、
不安、孤独、無力感、絶望が
どのようなものなのか、
というようなことに対しては、
まったくの無関心なんだろう。
経済を破壊したその後遺症、代償は半端ではない。
即回復して元通りになんかならない。
雇用調整助成金は今月末が期限だったところ、
2月末まで急きょ延長となったが、
税収もないのに税金で給料を払い続けている状態を
いつまでも続けられるわけがない。
本格的に底の抜ける日はこの先にあって、
その時に発生する自殺者数は、
コロナ死者をはるかに超えるだろうし(今すでにそうだが)、
コロナ死者よりもずっと若い、これからまだまだ働ける人々
だったということになると思う。